ミャンマー人技能実習生を採用すると

ミャンマー出身の技能実習生を採用する利点や欠点、注意点は?

ミャンマー出身の技能実習生の受け入れを検討している経営者、担当者の中には、

「ミャンマー人ってどういう性格なのだろう」

「採用する利点って何なんだろう」

という疑問を抱えている方もいるでしょう。

ここでは、ミャンマー出身の技能実習生を採用する利点や欠点、注意点について詳しく解説していきます。

ミャンマー出身の技能実習生を採用する利点

まずは、ミャンマー出身の技能実習生を採用する利点から詳しく見ていきましょう。

  • 空気を読むのがうまい
    日本とミャンマーでは、文化が違います。
    ただ、人間性や国民性はかなり似ている部分があり、ミャンマー人も日本人同様、空気を読むことが得意です。
    そのため、コミュニケーションも円滑に進めやすくなりますし、教育などもスムーズに行える可能性が高いと言えます。
  • とにかく真面目
    ミャンマー人の多くは、自国を発展させたいという強い思いを持っています。
    これを言い換えると、真面目ということになります。
    真面目な実習生を採用することによって、指導内容や会社の方針なども理解してもらいやすくなりますので、業務や教育をスムーズに行いやすくなるのです。
    また、実習生を採用するにあたって注意すべき点に「失踪」があります。
    中には、理想と現実のギャップに耐えられず、自国に帰ってしまう方や、急に連絡が取れなくなってしまう方もいるのですが、ミャンマー人は他の国の実習生に比べても、途中で仕事を投げ出したり、連絡を無視したりというトラブルが少ない傾向にあります。
    もちろん個人差はありますが、面接の段階でしっかりと相手の目標や性格などを見極めておけば、トラブルなく受け入れを行えるようになるでしょう。
  • 日本語学習に対する積極性が高い
    ミャンマー人の公用語は、ビルマ語です。
    このビルマ語は、日本語と文法がかなり似ているため、言語の習得スピードも比較的早い傾向にあります。
    また、ミャンマーは親日国家ですので、日本語を勉強したいと考えている方がたくさんいます。
    実習生の受け入れ企業が悩みやすいポイントに「言語の壁」があるのですが、ミャンマー人を採用することによって、このよう悩みや課題をクリアしやすくなるのです。
  • 性格が穏やか
    ミャンマー人は、
    ・揉め事
    ・喧嘩
    などを好まず、温厚的な性格を持っていることが多いです。
    そのため、社内でのトラブルを未然に防止しやすく、業務をスムーズに進めやすくなります。
    一方で、自己主張が少なく、大人しい一面も持っていますので、コミュニケーションを円滑に図るためにもこちらから歩み寄ることが大切と言えます。

ミャンマー出身の技能実習生を採用するデメリットは?

では次に、ミャンマー出身の技能実習生を採用するデメリットについて、詳しく見ていきましょう。

  • 叱り方によって作業効率が下がることがある
    ミャンマー人の多くは、仏教を信仰しています。
    仏教では、目上の方を敬うのが基本の教えとなっていて、親や目上の方に反抗したり、反発したりというケースがほとんどありません。
    このようなことから、目上の方から叱られたり、注意をされたりということに慣れておらず、きつく叱られるとパフォーマンスが低下する可能性があります。
    「叱ってはいけない」
    「注意をしてはいけない」
    と言っているわけではありませんが、パフォーマンスを低下させないためにも、叱り方や注意の仕方を工夫して行きましょう。
  • 自己主張が弱く汲み取ってあげる必要がある
    先ほども解説したように、ミャンマー人は温厚な性格を持っていることが多いのですが、
    ・自己主張が弱い
    ・大人しい
    ・遠慮しがち
    という側面も持っています。
    そのため、実習生がどのようなことを考えているのか、どんな気持ちなのかを汲み取ることが難しく、スムーズに意思疎通を行えなくなるケースもあるのです。
    このようなトラブルを防ぐためにも、実習生がどのようなことを考えているのか、どんな不安やストレスを抱えているのかを、細かくチェックしてあげるようにしましょう。

ミャンマー出身の技能実習生を採用する時の注意点

では最後に、ミャンマー出身の技能実習生を採用する時の注意点について、詳しく解説していきます。

  • 指導の仕方を工夫する
    ミャンマー出身の技能実習生は、叱られることに慣れていませんので、日本人従業員と同じ感覚で叱ってしまうと、パフォーマンスが低下する恐れがあります。
    このようなことを防ぐためにも、
    ・叱る時は1対1
    ・怒鳴らない
    ・相手の考えや意見も聞く
    というようなことを意識していくようにしましょう。
  • 丁寧にコミュニケーションを取る
    ミャンマー人技能実習生に限った話ではありませんが、外国人実習生を採用する場合は、丁寧にコミュニケーションを取ることが大切です。
    中には、
    ・思っていることを口に出せない
    ・不安やストレスを自分の中にため込んでしまう
    という方もいますので、専属の指導員や相談役をつけて、丁寧にサポート及びケアをしてあげるようにしましょう。

まとめ

ミャンマー出身の技能実習生を採用することによって、多くの利点が得られます。

人間性に関してはとても日本人と似ていますので、コミュニケーションや業務をスムーズに進めやすいと言えます。

しかし、いくつかのデメリットや注意点もありますので、全体を総合的に判断したうえで受け入れ判断をしていくことが大切です。